小片リサ、「私の意志とは関係なく」リクエストに応えて万雷の拍手を招来したバースデーイベント2021の3公演め

リクエストにのみ忠実なセットリスト

まさか、小片リサさんの『My Darling ~Do you love me ?~』が聴けるなんて! …って、最初に述べたフレーズを、ここで繰り返して見たりして。

…というわけで、改めて3公演めのセットリストを再掲です。

「私の意志とは関係なく」リクエストにお応えしたバースデーイベント3公演目
01.『シャンパンの恋』(メロン記念日)
02.『ラストキッス』(タンポポ)
ご挨拶のMC セトリをガラリと変えました♪
03.『もしも…』(ハロー!プロジェクト モベキマス)
04.『明日の私は今日より綺麗』(こぶしファクトリー)
05.『記憶の迷路』(High-King)
MC リクエスト集計秘話
06.『VERY BEAUTY』(Berryz工房)
07.『あったかい腕で包んで』(℃-ute)
MC 何話そっかな?
08.『Uraha=Lover』(アンジュルム)
09.『My Darling ~Do you love me ?~』(つばきファクトリー)

透徹した歌声は、あたかもインストロメンタルのような

小片さんの歌唱が実にすばらしいことについては、すでに公開いただいたレポでも述べた通り(参考|「M-line Special 2021~Make a Wish!~ 圧巻のパフォーマンスと楽し気なトークに心から癒された10月追加の横浜公演」 → 「小片リサの歌声が染みる」)。そのまま、ここで繰り返す愚は避けたいんですけど、小片さんの声と、小片さんの歌は、ほんとに聞き惚れます。

これまでハロプロ史上に登場した “歌姫” たちとは、ちょっと違って、歌を歌うことの、個々のスキル的なところにフォーカスできない、声と歌の全般が耳に心地好い不思議な歌い手です、小片さん

わたくし、イベントやライブで披露される楽曲のタイトルに自信がないときって、特徴的なフレーズをメモっておいて、お家に帰ってから歌詞検索で答え合わせをするんですけど、小片さんの場合に限っては、歌詞のフレーズをメモれないのね。それは、音節や発声のひとつひとつが、いってみれば、前後の音節や発声と融和していて、あたかもインストロメンタルであるかのように、あたかも小片さん自身がひとつの楽器であるかのように、”フレーズ” としての言葉として聞こえてこないことが理由です。いや、もちろん、言葉として聞こえているんですけど、なんか、前後の発声と融和して、ひとつひとつの発声が、全体に溶け込んでいて、”歌として” 非常になめらかな何かを奏でてくれてるもんだから、言葉として切り取れない感じがするんですよ。

今般、披露してくれた9曲には、すべてに、上記の、透明でなめらかな小片流の歌唱がセットになっていたと思っていただければ。バースデーとは言わず、定期的にソロの歌唱ライブみたいなことを企画してくれないかな、と。

個々の楽曲について 小片さんの意図とは関わりなく

モベキマスの『もしも…』を、ちょっと自分のキャラじゃないと思って避けていたってこと、そのこと自体の可愛らしさは、噛みしめれば噛みしめるほど、小片さんの愛らしさが感じられるものとなっておりますよね。

さらには、個人的には こぶしファクトリーからの選曲があったことが嬉しい。
それも『明日の私は今日より綺麗』とあって、やっぱりそこに小片リサの意志は介在していないとしても、「昨日の私」よりも「明日の私」という対比は、言うまでもなく、今現在、改めて M-line に移籍してソロとして活動を継続している小片さんそのものに重なるわけで、客席としては嗚咽を抑えるのに苦労するところ。

アンジュルムの『Uraha=Lover』についても、歌詞の描き出すところ、ほんとうは大好きな人に憎まれ口をたたいて自分からお別れを切り出して、そして、別れ話を持ち出された “ほんとうは大好きな人” が、内心実は少し “ほっとしている” って、その全体像が、小片さんが経験せざるを得なかったお別れを念頭に置くなら、ファンとしては体液を漏らさぬようにすることだけで精一杯です。

そしてラスト、つばきファクトリーから『My Darling ~Do you love me ?~』です。
この曲と『恋のUFOキャッチャー』までは小片さんも “つばきファクトリーとして” レコーディングに参加したはずだから、つばきファクトリーが、あるいは「ひなフェス」で、あるいは武道館で、これらの楽曲を披露するたび、小片さんが歌うのも聴いてみたいなと思わないではなかったけど、こんなところで実現するって、思ってましたか?
わたくし全然思ってなかったので、その衝撃も加わって、イントロが流れてきたときに、着席観覧がこれほど徹底されているっていうのに、思わず、腰を浮かしかけたほど。
もはや、何をかいわんや。もう、嗚咽も体液も、漏らしっぱなしです。

*****

3公演めだけの参加だというのに、お伝えしたいことが多岐にわたってしまって、やや焦点がボヤけたことは否定できませんが、小片リサさんがとても可愛かったこと、小片リサさんが稀有な歌い手であること、そして小片さんが歌ってくれる楽曲が実に透徹で染みるものであったことは、なんとかお伝えできたのではないかと。

昨日の私より綺麗に、大人になった小片さんは、Berryz工房の『VERY BEAUTY』じゃないですけど、ええ、とても魅力的な、素敵な女性になっているんじゃないでしょうか。

会場の隅々までご挨拶してステージから引っ込んだ小片さんに対して、スタッフの影アナが規制退場の案内をしているというのに、万雷の拍手が止まなかったことを、その証左として補足でお伝えして、嬉しすぎて焦点がボヤけたレポを終えますね。

(文=kogonil)

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