Hello! Project Year-End Party 2023、行く年を総括して来る歳を展望する GOOD BYE & HELLO ! ACT2

やはり可能性満載の Hello! Project Year-End Party 2023

今般、先に述べたようなハロプロの層の厚さと歴史の重みだけでなく、いろんな可能性を感じさせるカウントダウンとなりました。

会場を2か所にわけてメンバーを振り分けた ACT2、八王子の会場には、研修生組、モーニング娘。’23、つばきファクトリー、BEYOOOOONDS が登壇してくれます。もうこれだけで、年末に観覧できなかったアンジュルムと Juice=Juice、OCHA NORMA の(見ることが叶わなかったことによる)ポテンシャルを感じさせるわけですが、実見することができた八王子のライブでも、報告者の所感優先で申し訳ないけれど、いろいろ “この先” が期待できました。

研修生ユニット、新曲の『CHOちょこっとロッケンロール』を披露してくれます。2024年でのデビューが決定しているユニットだけでなく全研修生で披露してくれた『Hello! まっさらの自分』は、安定の研修生な感じもあって、ほんとに安心して観ていられるところだった次第ですが、この新曲が、けっこう(研修生の楽曲としては)意外な印象で、ちゃんと24年のデビューに向けて、いろいろと楽曲を準備中なのかなって期待も持てるところです。なんか、楽しみですね。その割に植村葉純ちゃんは相変わらず小っちゃいですけども。

BEYOOOOONDS、小劇団風で小芝居を楽曲に入れ込んでくることをグループの特色ともしてますけど、今般披露してくれた中で『夢さえ描けない夜空には』とか『恋する銀河』って、実に良い曲です。繰り返し報告者の主観優先で申し訳ないんですけども、小林萌花さんも、里吉うたのさんも、もう、めっちゃ魅力的なので、グループの結成以来のコンセプトとして “小芝居優先” ってのは、そろそろ外して、しっかりアイドルとしてのメンバーの魅力を前に出していくようにするべき時期なんじゃないかと思いますが、如何でしょう? “いやいや、むしろ小芝居優先ってことありきで選抜されたメンバーもいるからさ” とおっしゃる BEYOOOOONDS 専任ヲタもいるかもですが、思うに(勝手に脳内に複数のメンバーを思い浮かべつつ)そんなメンバーも、小芝居以外の部分での魅力も十分開花しつつあるようですし。関連して、ここでシレっと、本来は公に言うべきではないことを紛れ込ませてみるテストですが、なにかしらのお仕事へ向かう前に集合していたと思しき BEYOOOOONDS メンバー(およびスタッフ数名)と都内某地下鉄の駅で偶然遭遇したことがあったんですけど、そのステージの魔法がかかっていない段階の私服姿のメンバーたちの美しかったことよ!

そんなわけで、『夢さえ描けない夜空には』と『恋する銀河』によって、2024年の新たな BEYOOOOONDS の可能性も感じられるカウントダウンでした。
ただ、一岡伶奈さんと江口紗耶さんについては心配ですね。

さて、モーニング娘。なんですけれども、ゲストの佐藤まーちゃんと森戸さんが参加してくれて再現してくれたと喜んだばかりで恐縮なんですが、その『青春Night』前後あたりからしばらく、モーニング娘。の正式なシングルリリースとして公表される楽曲って、どれもこれも、なんか微妙な「う~~~ん」が漏れるもので、ものによっては、どこから目線なんだと自分でも思うくらいですけど、なんかメンバーに申し訳ないなって思うような楽曲が多かったと思いませんか(個人的には直近のアルバム曲に非常に残念な楽曲が複数含まれていたと思っております)?

こうしたカウコンや、ひなフェスといったハロプロ全体のお祭りライブで、往年の名曲とまでは遡らずとも、’14 時代や数年前の楽曲が多めなのは、直近の新曲が他のグループに比べて弱いからではないか… とか、モーニング娘。に対しては、実はそんな印象を抱えていたところで、『Wake-up Call~目覚めるとき~』や『HEAVY GATE』が、ようやくフラッグシップとしてのモーニング復活の狼煙ではないかと。なんかホッと安心したところ。

楽曲についての安心に加えて、やっぱり若いメンバーたちがとても魅力的です。
いえ、この八王子のカウントダウンの現場で仕入れてきたDVDマガジンなんですけども、2023年の ひなフェスのバックステージ映像が収められていたんですけど、この80分超えの4公演分のバックステージにあって、16期メンバーの櫻井梨央さんの存在感の大きさに驚いています。

こうしたバックステージ映像では、メンバーが多いから一人当たりの登場時間は限定的ではあれど、それでも例えば先日までのモーニングの旗頭であった譜久村聖さんや一時期の℃-ute 矢島舞美さんらの存在感は別格で、多くのメンバーが入り乱れるワチャっとしたバックステージ映像を締りのあるものとしていました(繰り返し、わたくし、道重さんと Berryz のヲタであって、とりわけ譜久村さんと舞美ちゃんに注目していたわけではないのよ)。で、あくまで私見ですが、櫻井さん、その存在感というか目立ち具合は、それらの諸先輩方に匹敵するものがあるようです。一部ではすでに話題になっていますが、その大きな表情の動きと浅い履歴にそぐわぬ自然な堂々とした態度などが、与ってその存在感の大きさに影響しているのかなとか思います。

んで、その櫻井さんの存在感の大きさは、八王子でのステージ上でも際立ちます。脂の乗り切った12期を超えて、すでに、15期メンバーの北川莉央さんのパフォーマンスの堅実さと美しさ、そして山﨑愛生ちゃんの(びっくりするほど可愛らしいのに)時折見せる大人びた表情など、この先のモーニングのパフォーマンスを牽引する若き世代の成長には刮目していたところなんですけれども(だから報告者も、ついつい北川さんや愛生ちゃんを眼で追っちゃう次第ですが、しかし)櫻井さんの存在感は、そうした個々のメンバーの動きを圧して… いや、個々のメンバーの特質や強みを “超えて”、モーニング全体をしっかり安定させているかのような広がりを見せます。何年後になるかわかりませんが、将来の櫻井リーダー時代を、なんかすでに感じさせるかのよう。

これほど モーニング娘。というグループ に、改めてこの先の可能性を感じたのは久しぶりで、現在、最終局面まで進んでいるらしきオーディションの結果も楽しみですね。

そして つばきファクトリーです。
ずっと秘密にしてきましたから誰も知らないでしょうけど、なんと、この報告者は実は つばきファクトリー推しです。でも、だからこそ(普段から つばきのライブやイベントに ちょこちょこ通っているからこそ)要求水準も高くなりがちなんですけれども、もう言うまでもないことかと思うんですが、髪を切った福田真琳ちゃんの可愛いこと!

だけじゃなく、真琳ちゃん、ラップ調の歌割も、腰を低めに左右に広がるダンスパートも、いずれも実にすばらしく、ハロプロのファンだというお姉ちゃんに進められるがままにオーディションに応募するまで、ハロプロについては全然知らなかったというのが、にわかには信じられないほど。

グループ全体としても、卒業前のほんの数年のみ内面のロック魂を表に出していたけれど、永らく仔犬のような愛嬌とアイドルらしさでグループのコケティッシュさを代表していた浅倉樹々ちゃんも、ほんわかした平和感でグループをやさしく包みながらダンスパフォーマンスを牽引していた山岸理子ちゃんも、なにかと突っ込み役を自ら任じてグループをいろんな意味で引っ張ってくれて、歌唱の朗々たるパートを引き受けていた岸本ゆめのさんも(そして、ゲストとして参加してくれたけれど、クールビューティーとして独特な美しさでファンの眼を惹いていた小片リサさんも)みんな卒業していったというのに、コケティッシュな愛嬌も、ダンスパフォーマンスも、朗々とした斉唱パートも、以前に数倍している つばきファクトリーです(かえすがえす、上に掲示したDマガのサムネイルじゃありませんが、リトキャメは、まことに逸材でした)。

披露してくれる楽曲も、『でも…いいよ』の粛々とした雰囲気から、『間違いじゃない 泣いたりしない』の転調からの力強さから、『妄想だけならフリーダム』の思わず踊り出したくなるような楽しさから、そして『勇気 It’s my Life!』の堂々とした正統派のアイドルソングまで、バラエティに富みながら、それぞれに魅力的な楽曲を揃えてきます。

2024年から先の可能性が楽しみだというなら、それは、まことに つばきファクトリーこそ!

行く年を送り来る年を迎えるに相応しい Year-End Party

大阪と会場を二つにわけた結果、参加できた八王子のライブでは、アンジュルムと Juice=Juice、OCHA NORMA のステージに接することは出来ませんでした。八王子の公演にしても、全体で奏でた『お正月』まで含めても全部で21曲のセトリとなりました。本気の年越しライブは出来ないにしても、かつて一部と二部でライブの時間だけでも6時間を超えていたようなカウントダウンとか、上にチラっと触れたような、℃-ute が大阪から神戸へと移動してステージを勤めた大がかりなライブに比べて、若干、規模的に縮小気味かなと思わないではありません(いや、初年度のカウントダウンが何かとグダグダであったことは忘れて)。

ええ、規模的には。
それでも、上に述べてきたように、研修生も、BEYOOOOONDS も、つばきファクトリーも、モーニング娘。も、それぞれに独特の “これからの可能性” を感じさせてくれました。

歩んできた一年を締め括り、来るべき一年を迎えるにあたり、これまでもファンに感じさせてくれた良いところを超えて、新しい可能性を感じさせてくれること、これに勝る “カウントダウンらしさ” もないかと思うところです。

私がそれぞれに感じた可能性の現実性だったり妥当性だったりを見極めるべく、新しい年もまた、可能な限り追跡したいと、やっぱり病膏肓な年末だったかと思います。皆様も、良い一年をお迎えくださいますよう。

(文=kogonil)

エンタメアライブでは、皆様からの投稿を募集しています。
詳しくはこちらを御覧ください『寄稿について

Sorry, the comment form is closed at this time.