あの日のあの曲… だけじゃない!
SAYUMINGLANDOLL~GIVE ME MORE SAYU~〔承前〕
すでに触れましたけども、ライブの中盤には、10年前のあの日のあのメドレーを… という趣向、やはりこれが一番に印象的だったことは否めませぬ。
案外小心者(← 可愛いですよね)で、細かいところにこだわる道重さんは、トーク部分で、”まあ、個々の楽曲の尺が違うとか、細かいところで違いはいろいろあるけどね” と注釈を入れてくれました。そのメドレーで、あの日のあの曲が流れてくると、いろいろと脳裏に去来するものを自分でちゃんと認識する前に、勝手に涙があふれて来ますよね。
メドレー楽曲(前ページ概要参照)は、どれもこれも、メドレー曲のつなぎ部分の音楽(イントロってわけでもないインストロメンタル部分)で “あの曲だ!” って思った途端、内心の乱れ、記憶の想起、脈拍の変化… といったものを止められませんよね。個人的には(あのトランポリンで遊んでいたMVのバックステージ映像も懐かしい)『青春コレクション』が好きすぎて、泣けて泣けて、しょうがなかったところ。また、『青春コレクション』からの『LOVEマシーン』って流れには、本気で鳥肌で、このライブが円盤化されないならば、それは心から惜しいと思っています。円盤化されて欲しいな。
メドレー以外にも、譜久村聖さんと歌った『Fantasyが始まる』だったり、6期メンバーの大事な『大きい瞳』だったり、MV での道重さんのコケティッシュな印象も鮮烈な『シャバダバ ドゥ~』だったり、まったくもって、”あの日の、あの曲” が満載で、ほんとに嬉しいライブとなった次第ですが…
とはいえ。
そう、とはいえ、往時の懐かしい楽曲だけが売りじゃないのが道重さゆみ、ってことで。
ソロになってからリリースした SAYUMINGLANDOLL 関連楽曲が、どれもこれも名曲だらけだってことは敢えて言わないとしても、『OK!生きまくっちゃえ』なんて、すでに道重さんの代表曲の域に達しているし、『サユミミライ』の曲調から、『SAMSALA』を歌い上げるときの道重さんの切なげな表情まで、今の、2024年現在の、卒業してから10年を経た道重さゆみの、すべてが、素晴らしかったというわけです。
だけじゃない!からこその道重さゆみ
だからこそ、道重さんが歌ってくれる “あの日のあの曲” も、一層すばらしいという次第。道重さんは、アンコール明けに、『赤いフリージア』、『歩いてる』、そして『Happy大作戦』の3曲を歌ってくれます。
だって『赤いフリージア』なんて、そもそもモーニング娘。の曲ですらないのに(メロン記念日)、6期メンバーの合宿オーディションの思い出が鮮烈だからか、10年前のあの日に道重さんが「わたしはこの歌を歌ってモーニング娘。になりました」と話してくれたからか、もはや、道重さんの曲だと思い込んでしまうほどですけれど、これも “あの日のあの曲” だから胸に染みるというよりは、ソロになってからの SAYUMINGLANDOLL 関連の多彩な楽曲を歌いこなしてきた結果の『赤いフリージア』だから、一層、すばらしいと思えるわけで。
道重さん本人が、自分にとってのテーマソングだとすら言う『歩いてる』だって、道重さんが様々な節目で情感たっぷりに歌ってきたから、だから “あの日のあの曲” だから涙がこぼれそうになるというよりは、だって、ほんとに、実際に、グループを卒業してからの10年を、道重さんが自分の足で一歩一歩 “あるいてきた” からこそ、一層、すばらしいわけで。
何から何まで正しすぎるので “すばらしい” という賛辞しか贈れない『Happy大作戦』も、初めてのソロバスツアー(2013年)で歌ってくれたり、折に触れて道重さんがピックアップしてくれているから、だから “あの日のあの曲” だからとファンに麗しい思い出となっているというよりも、何よりも、現役時代からずっと、道重さゆみその人が、自ら、その “正しさ” を示してくれていたからこそ、その歌詞の正しさが一層光るわけで。
繰り返し、ソロの楽曲も全部が超名曲であって、それを嬉し気に道重さんが歌ってきたからこそ、”あの日のあの曲” が一層輝くといった次第。そして、だからこそ、ただ10年を続けてきただけじゃないからこそ、道重さんが、こう語ってくれることも、一層沁みます。
私はすぐ不安になるし、なんなら不安になる材料を自分で探してしまいます。
この10年楽しいこともいっぱいあったけど、辛いこともいっぱいありました。そんな時にファンのみんなに救われています。
道重さんは、10年前のスピーチを模して、次のようにも語ってくれました。これまた繰り返し、ただ10年前を繰り返しただけじゃなく、10年【間】、道重さんが歩み続けてくれたからこそ、改めてファンに響くものかと思う次第です。
10年前のスピーチをあらためてみんなに伝えます。
みんなに出会えてよかったです。
さゆみのことを見つけてくれて、好きになってくれてありがとう。
さゆみのファンの人たちが、ほかの誰でもないみんなでよかった。
変な人たち、サンキュ♪
もういちどライブを振り返って…
お伝えしたいことばかり先に語ってしまうのは悪い癖ってことで…
オープニング、道重さゆみの代名詞としての『OK!生きまくっちゃえ』から、『へゔんな人たちに捧げる歌』を経て『PINK FREEDOM』へと3曲続けて、オリジナル曲で。
前ページにも記した通り、25日のライブでは後輩の佐藤優樹さんがゲスト出演したので、もちろん佐藤まーちゃんと歌った曲は入れ替えてくるだろうとは思ったものの、中盤のメドレーを除いて、けっこうライブの構成を変えて来たのが驚きです。
3曲を終えてご挨拶の MC ですが、ステージの上で小さくしゃがんで水分補給している様子の、まあ可愛らしいこと。だけじゃなく、激しめの楽曲を強めの表情で歌うときの道重さんが、キツイ表情であるかのようで、なんだか思った通りに行かなくて怒ってる5歳児のような感じで、三十路を過ぎてるというのに、驚異的な可愛らしさで驚きますよね。
7曲目の『ばりかわよかROCK』を終えた後の MC でしてくれた「ちょっとした裏話」というのは、記念日にライブがしたいとスタッフさんと相談していて、一番最初に空いてた会場が、10年前と同じ横浜だったというお話。道重さんも、「だから、ちょっとした?かるい?裏話だって」と、特に重い内容ではないと言い訳するかのような場面も。
今般のグッズの道重Tシャツの四文字熟語に絡めて、客席を思い通りに操るのが、すっかりお気に入りかと思えば(道重主義:さゆの言うことは~~? ぜった~~い!|天才道重:さゆみちゃんは~~? てんさ~~い!)、なかなかにお久しぶりだった『白い beautiful』を経て、続く『時空を超え 宇宙を超え』の冒頭部分では、見事なダンスパフォーマンスも見せてくれます。
何度も触れた中盤のメドレー(楽曲編成については前ページの概要を参照してね)を終えて、客席からの万雷のコールを嬉しそうに全身に浴びてる道重さんの、その 幼いと言って良いのか、あどけないと言って良いのか、繰り返し、三十路を過ぎているというのに、嬉しそうな表情は、あまりにも可愛らしくて、ひっくりかえりますよね。
ライブの後半を駆け抜けて、『SAMSALA』に向けて「次が最後の曲です」とアナウンスするや、客席、すさまじいエーイングです。そのエーイングを受けて、何をするでもなく、道重さん「じゃあ、tea time にする?んふふ♪」と余裕をかまして水分補給へ。ほんとに、ほんとに、道重さん、楽しそうで。
道重さんへ 感謝するのはこちらです
アンコールで披露してくれた楽曲は上述のとおり。
そのアンコールでは、道重さん、10年前の横アリでのセレモニー時に着用していたドレスに模した衣装で登場です(当記事アイキャッチ参照)。『赤いフリージア』と『歩いてる』を歌い終えて、アンコールのご挨拶に入る前に、道重さん、客席に向けて全身をさらして「じゃ~~~ん♪」とか言ってます。
なんでも、10年前を思い出せるような衣装にしたかったという希望はスタッフさんに伝えていたけれど、10年前に比べたら、同じ素材の生地だって入手し難いだろうし、いろいろ難しい注文しちゃったかなあ… って思っていたんだけど、それで出て来たのがこれですよ!って、道重さん、なんだかテンション高めで嬉しそうです。
そんな嬉しそうにハイテンションでご挨拶を始めたかと思ったら、道重さん、急に表情を歪めて泣いちゃいます。ご挨拶はすぐに立て直しますが、そのまま道重さん、上に述べたようなファンへの10年間の感謝や、10年前のセレモニーのお手紙を真似たご挨拶を。
思えば。
思えば、わたくし、つばきファクトリーから、リトキャメの4人から、小片リサさんから、新沼希空さんから、Berryz工房から、℃-ute から、モーニング娘。についても山﨑愛生ちゃん(15期)とか櫻井梨央さん(16期)とか、いろいろ目移りしてばかりいるようですけども(事実、あちこち浮気ばかりしてるわけですけども)、でも、そのすべての始まりは道重さゆみさんでした。
ずっとモーニング娘。6期メンバーだってことは(知識として)知っていて、合宿のときのテレビ放送なんかも視聴していたから、可愛らしい子だなあって、そう思ってはいたんですけどもね。一気に心をつかまれたのは、道重さんが、いろんなVTRで(当時)何を言ってるのかもわからないくらいに泣いてる場面に遭遇してから。それは生放送ではなかったので、スタッフさんは素材を編集することが出来たわけだから、道重さんの泣いてる様子は、スタッフさんが “選択” したものだったんですけど、当時は、わたくし、なんで、こんな “涙で歪んだ顔” を敢えて見せるのか、不思議に思ったんですよ。それで気になって気になって、注目して見ているうちに、スタッフ側が道重さゆみの涙で歪んだ顔をファンに届けようと意図したのは、その泣いてる自然な姿こそ、ファンが愛する道重さゆみだと判断したからなのだと、スタッフ側がそう判断するほど、道重さゆみは、スタッフからも愛されているのだと、私は、そう結論することになります。その結論が出るまでに、それほど時間はかからなかったし、そう結論したあたりで、気がついたら、いろんなリソースを犠牲にして現場に足繁く通い始めていたのでした。
そんなわけで、すべての始まりは道重さんの涙だったんですけどもね。
同じように、今般、「じゃじゃ~~ん」って嬉しそうにテンション高めに衣装を自慢しようとしていた道重さんが、急に表情を歪めて、10年ずっと傍に居てくれてありがとう… って趣旨のことを客席に向かって語り始めたわけです。道重さん本人としては、すぐに立て直して、ケロケロ笑いながらご挨拶を続けたんだけど、わたくしは、かなり揺れてしまって、だから、帰路が大雨でライブの余韻どころじゃなかったのは、かえって助かったといったところなのです。はっはっは。
道重さん、おかげさまでこの22年ほど、なんとか大過なく過ごせております。
道重さん、卒業10周年おめでとう。20周年までは、なんとかこちらの寿命も続くとは思うので、よかったら、引き続きお祝いさせていただければ幸甚です。



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