モーニング娘。、Juice=Juice の ロシア “ウラジオストク” ツアーが検討の結果、中止に ファンクラブツアーの今後はいかに?

コロナ禍の荒波に揉まれ自粛による「お家時間」を余儀なくされながら、それでも若干名のOGメンバーのイベントなどが告知され、握手会こそ避けられてはいるものの、販促の個別系イベントの順延日程も出始めて、徐々に従来の日常へ戻るタイミングを見計らい始めたアップフロント(参考|「アップフロント、この夏を目途に活動の再開を本格化か? 徐々に平常運営へ」)。

それでもさすがに、現在の状況で “国境をまたいだ” 移動を要するツアーという形のイベントは難しかったようだ。「慎重に検討を重ねて参りましたが」の文言に苦渋の色を滲ませつつ、ロシアはウラジオストクをハロプロメンバーと巡るツアーは、最終的に中止となった。

「モーニング娘。’20と過ごす、一番近いヨーロッパ、ロシア“ウラジオストク”ツアー」について開催に向けて慎重に検討を重ねて参りましたが、現段階での海外への渡航に関する規制解除の見通しが立っていない社会状況およびお客様とメンバーとの交流の場となるツアーの特性を鑑み、本年度の開催を中止させていただく事を決定いたしました。

公式サイト イベント詳細 日露地域交流年2020-2021 モーニング娘。’20と過ごす、一番近いヨーロッパ、ロシア “ウラジオストク” ツアー 中止のお知らせ

「Juice=Juiceと過ごす、一番近いヨーロッパ、ロシア“ウラジオストク”ツアー」について開催に向けて慎重に検討を重ねて参りましたが、現段階での海外への渡航に関する規制解除の見通しが立っていない社会状況およびお客様とメンバーとの交流の場となるツアーの特性を鑑み、本年度の開催を中止させていただく事を決定いたしました。

公式サイト イベント詳細 日露地域交流年2020-2021 ​Juice=Juiceと過ごす、一番近いヨーロッパ、ロシア “ウラジオストク” ツアー 中止のお知らせ

これは、久しぶりのハロプロの海外ツアーとして、ロシア沿海州のウラジオストクへの海外ツアーが6月に実施と予定されていたものだった。

実際問題、緊急事態宣言も自治体のアラートも解除されたとはいえ、東京都では感染者数もアラート解除前以上に増えつつあり、記事冒頭で述べたようなイベント再始動の傾向も、今後の状況次第ではどうなるかわからないという情勢にあって、さすがに国境をまたいだ移動を要するツアーが予定通り開催されるとは思えず、今般の中止の決定は妥当なものだと言えるだろう。

ただ、この決定で、やはり2020年に関しては、ファンクラブツアー、バスツアーの開催は難しいのではないかと見る向きが多い。

今般のコロナ禍での自粛の波に飲まれて、延期となりながら、払い戻しも終了して実質的に中止となったOGメンバーのバスツアーもあり、徐々にイベントやライブなどが再始動していく中で、多くのファンは、バスツアー的なイベントについて注目していた。

初めてのファンクラブバスツアーを開催しながら、エースメンバーが療養に専念して欠席せざるを得ず、次こそは完全な形でファンクラブツアーをと、メンバーもファンもスタッフも望んでいたグループもあれば、所属グループの活動停止後、毎年必ず遠方へ出かけるファンクラブツアーを欠かさず実施してくれたOGメンバーもあり、ファンの一部はバスツアーの開催の如何を固唾をのんで注目していた。同時に一方で、移動中のバスの車内などが「密」どころの騒ぎではなく、コロナウイルスの完全な抑え込みが成功しているとは言えない状況でのファンクラブツアーの開催については、ファンの中ですら、慎重どころか批判的な見方もあった。

こうした中で、ロシアのウラジオツアーが中止となったことは、少なくとも2020年中のファンクラブツアーの帰趨を占うものとなったのではないかと見る向きは多い。

公式のアナウンスにある「募集・催行出来るという時期になりましたら2021年度以降に開催をしたいと考えております」とのフレーズを、それでもアップフロントは開催の機会を狙っていると前向きに見るか、2020年中は難しいとのアナウンスであると受け止めるか、ファンの見解も分かれているが、いずれにせよ、今後とも、ファンクラブのお知らせには注目しないではいられないようだ。

(文=椿道茂高)

エンタメアライブでは、皆様からの投稿を募集しています。
詳しくはこちらを御覧ください『寄稿について

Sorry, the comment form is closed at this time.