モーニング娘。’22 加賀楓、控えめながら印象的な図案も眩しい “貼ろうプロジェクト” が今年も実施!

加賀温泉郷の観光キャンペーンとして JR の主要駅にポスターが貼り出される企画が、今年も実施された。公式に「〇月〇日、開始します」的な告知があったわけではなく、それは市井のファンの報告によって知らされることになった。

” #貼ろうプロジェクト ” 実践状況

こっそり企画は実践されていて、ファンに発見されるのを待っていたかのようでもあって、あたかも企画運営にあたる担当者のファンに寄せる信頼が読み取れるようだ(もちろん、加賀楓とハロプロのファン向けの企画ではなく、加賀温泉郷とJRといったところが主体となっての観光キャンペーンなのだから、ハロプロファン向けの告知とは独立に施策が実施されていることは、言うまでもなく当然でもある)。

この「貼ろうプロジェクト」が、「ハロー!プロジェクト」をモジった企画であることに、起用されている当の加賀楓がしばらく気が付かなかったことでもファンに知られるこのJR主要駅へのポスター展開、例年にも増して、その図案が秀逸だとの声もある。あくまで観光が主体であって、必ずしも加賀楓が前面に出ていないこと。しかし、全体を視野に入れたときに、やっぱり加賀楓が(控えめながら)印象に残る図案になっていること。今年の図案も、積極的に前に出るわけではないけれど印象に残らずにはおかない、ステージにおける加賀楓のプレゼンスに相応しい、素晴らしいものだ。

こうした観光・広告キャンペーンにアイドルが起用される場合、起用されたアイドルやタレントのファンが微妙なスタンスをとることがある。ファンなんてものはお目当てのタレントを起用すれば何だって協力するだろうといった具合に、軽く見られていることを敏感に感じ取って、かえって距離を置くファンもある。また、ファンによる “ヲタ活” とは対極にあるかのように思われている “大人の思惑” へは、昨今の “代理店” への風当たりを度外視しても、”それによって金銭的な利益を得る” ということへの忌避感も依然として濃厚だ。

しかしながら、繰り返し指摘しなければならないことは、加賀温泉郷のキャンペーンに限っては、いつの頃からか、ファン側が喜んで参加しているという点だ。

このJRの主要駅にポスターが貼り出される “貼ろうプロジェクト” も、ファン側が見つけては喜んで報告していることで、周知されている。タレント本人がいなくとも、グッズが付いてくる賞品が売り切れていようとも、ファンが楽し気に参加した加賀温泉郷現地でのスタンプラリーのように(「 モーニング娘。加賀楓を介して加賀温泉郷に広がる驚くべき光景」)、この “貼ろうプロジェクト” もまた、いつしかファン主体で、ファンが楽しんで、ファンが喜んで参加することが、そのまま広告クライアントのキャンペーン促進に直結することになるという稀有な現象を生み出している。

そんな加賀楓だが、今年限りでのモーニング娘。からの卒業がアナウンスされている。加賀の卒業以降、加賀温泉郷のキャンペーンがどうなるのかについても、ファンは内心、想いを巡らせているかも知れない。

なお、このポスターの予算は、クラウドファンディングの支援からとのこと。

加賀温泉郷の観光キャンペーンとして JR の主要駅にポスターが貼り出される企画が、少なくとも2022年10月18日には報告があったとおり、今年も開催されている。張り出されたポスターがファンに発見され周知されたその翌日になって、加賀楓当人も SNS を更新して告知している。

(文=椿道茂高)

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