清水佐紀、ファンにたくさんのものを手渡した最後のカジュアルディナーショー 2021 ~29歳の清水佐紀が心を込めて~

20年の締めくくりとして

セトリについては、あんまり述べたくないと言いましたけど。
もちろん『希望の夜』や『そのすべての愛に』が響くことは言うまでもないんですけどもね。個人的には(メドレーの中に組み込まれていた)『白いTOKYO』が、ほんとうに涙腺に厳しくて。あんなに可愛らしい恋愛未満の微笑ましい風景なのに(個人的なことを続ければ、地元にいる妹夫婦のところの姪っ子が、まさにそんな感じの恋愛未満の微笑ましい成長過程を示していたりして)頬が緩むって感じであるはずなのに、なんでこんなに泣けるんでしょうね、『白いTOKYO』って。

「おかえりなさい」だった日のこと

佐紀ちゃんは Berryz工房が活動停止してから、しばらくハロプロ・アドバイザーとしてスタッフ側として後輩の育成にまわっていたんだけど、やっぱりいろいろと思うところがあって、ダンスイベントで復帰したとき、「おかえりなさい」ってファンの皆さんから暖かく迎えられたのが本当に嬉しかったんだそうです。 みんなの応援がなかったらもっと早く辞めてたかもしれないし、デビューしたときは活動が20年も続くなんて考えもしなかったから、本当に感謝してるって… (奇しくも、そのダンスイベントでも、Leeさんたちが生演奏を務めてくれてましたよね|そちらのレポはこちら↓)

そんな風に、これまでの自分を支えてくれた皆さんへの感謝を語りながら(そうした感謝をお伝えできるよう歌詞メインでセトリを選んだとは、繰り返し、佐紀ちゃん談です|そう思えば『もっとずっと一緒に居たかった』とか、非常に厳しいものがありますよね… って言わないお約束でした)もちろん泣いてる佐紀ちゃんです。

上に紹介している佐紀ちゃん復帰のダンスイベントでは、当初予定になかったと思えるアンコールが自然発生したんですけど(上掲リンクを参照してください)21日の夜公演でも、アンコール2曲目の『そのすべての愛に』を歌い終わって、ご挨拶して、奥へ佐紀ちゃんが引っ込んだ後も、拍手が止まないんですよ。

その止まない拍手はいつしかアンコールのリズムに収斂していって… 改めて登場してくれた佐紀ちゃんは、「びっくりしたじゃない!」とか「準備してなかったんですけど」とか言いながら、ダブルアンコールとして『永久の歌』を改めて歌ってくれました。

21日の夜公演では、客席の奥のカウンター席で、元℃-ute から矢島舞美さん、Berryz工房から須藤茉麻さん、熊井友理奈さんが、佐紀ちゃんの有終の美を見届けようと来てくれていたことは冒頭で述べたとおりです。佐紀ちゃんがステージを終えてご挨拶して引っ込むタイミングで、ささっと(トイレに立つなり帰ろうとクロークに向かうなりするファンと交差しちゃわないように)消えていながら、ダブルアンコールの時に、ちゃっかり彼女たちも再登場していたりして。

10歳の頃から知ってるんですよ。
そんな彼女たちの、上に既述したような様子を見ていて、どういうわけか眼から液体がこぼれて来まして。ほんとに、どういうわけなんでしょうね。

*****

冒頭でも述べました。
有休を使ってまで、自分の時間やお金を費やして、ずっと追いかけていたって、手を握れるわけでもないのに。この報告者の場合は認知すらされていないというのに。ましてや、今、私たちの前から去ろうとしている佐紀ちゃんは、すでに人妻ですらあるわけです。ええ、「なんで??」って思いますよね。

でも私たちは、そこに「なんで?」って思うことに対して「なんで?」って思うのです。そう、時間もお金も費やして、そして手も握れないけれど(いやコロナ前は手は握れたけど)それでも私たちは幸せな時間をたくさん過ごせました。

何の見返りもないのに?

とんでもない!

素敵な見返りは、たくさん受け取りましたよ。

アイドルとファンの関係は上手に言葉に出来ないけれど、わたしたちは、ちゃんと見合うだけのものは受け取っています。

清水佐紀さん、20年間、おつかれさまでした。
どうか、幸せになってくださいね。ベリヲタで良かったよ!!

(文=kogonil)

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