道重さゆみ ファイナル東京公演、ファンが愛する理由のすべてが詰め込まれたステージ

道重さゆみ LIVE TOUR 2025 SAYUMINGLANDOLL~SAMSALA~(ファイナル東京公演)〔承前2〕

大好きな曲だという『サユミミライ』を終えて、ライブ本編は終了です。

アンコールの大コールに応えて再登場してきた道重さんは、2014年の横アリを思い出させるようなドレスの上から、道重さんのグッズTシャツを着ています。そんなアンコールは、お手紙朗読から。(いまだにファンとして脳内でグルグルしているお手紙です)

ありがとうのまえに、ごめんね(お手紙朗読)

このお手紙については、繰り返し、道重さんがブログで全文を公開してくれています(「私を愛してくれた全てのみなさんへ」)。だから、現場で懸命にメモしてきた内容が無駄になっただけでなく、お手紙の内容をメモしてきたものを再構成して記事にしようとしていた当初の目論見が通用しなくなって、だからこそ、ここで自分なりの感想を述べなければならないことから、かえって一層、ラストライブの当日のことを自分なりに落着させられずに困惑しています。

とりわけ、何よりも、「ありがとうのまえに、ごめんね」と道重さゆみさんがはっきり述べたことは、やはり衝撃でした。

このお手紙で(繰り返し、全文は道重さんのブログで読めます)、もちろん、後半部分では、これまでの活動の中でファンのみんなと結べた関係性について、とても貴重で奇跡のようなことだと述べてくれます。お互いを想い合う関係性をファンと築けたことについて、しっかり道重さんは語ってくれます。繰り返す感謝の言葉と共に。

だけど、中盤までは、”道重さゆみとしての活動” が苦しく辛い中で、それでも懸命に頑張ろうとしてくれたことが切々と述べられるのです。その苦しさの中にも、ファンへの想いを滲ませながら…

たとえば…

  • ごめんねと言っても「謝らなくていい」とか「ごめんねと言ってほしくない」とかみんなは思うかもしれないけれど
  • いっぱい悩んで考えて想像して、それで決めたことなのに、今日が近づくごとに寂しくて時間が止まってほしいと思っていました
  • それも自分が決めたことのはずなのに、私が決めたことだから寂しいって言っちゃダメだと思ったけど
  • あーあ私なんで頑張らなかったんだろう
    頑張ったのにな
  • なんで離れなきゃいけないんだろう
    みんなと友達だったらいいのに
  • こんなに一緒にいたいのに私が弱くてそれができなくて、大好きでいてくれたのにこの決断になってごめんね

もちろん、このお手紙朗読を聴いたファンは、道重さんのブログを読んだファンは、それぞれに印象的であったところは異なるだろうし、全体を通じて受け止めるところも異なるでしょう。
わたしは、上のような苦しみを経験しながら、それでも、道重さんが次のようにファンを気遣って述べてくれることを重視して… そして…

  • みんなの方がもっと辛いのに受け入れてくれて、受け入れようとしてくれて向き合ってくれてありがとう
  • さゆロスっていうの?私も変な人たちロスになりそうです。似たもの同士で、みんなが「さゆに会いたい」と思うときに私は「みんなに会いたい」と思ってます
  • ファンの幸せは私の幸せでもあるので、私のために絶対に幸せでいてほしい
  • 私は私のことが好きだけど、私じゃなければみんなと出会えなくて、みんなが作った私が好き

だから、だからこそ、記事の前半でも述べたように、道重さゆみさんが、ファンと寄り添うアイドルであってくれようとしたことは、とても嬉しいと思うと同時に、当然のようにファンとは違うタレントとしての立場に居直っていたなら、結果が違っていたのかなと、そう思うのです。

*****

道重さんのスタンスが違っていたなら、もしかしたら結果が違っていたのかもしれないと、そう思いながら、やはり道重さんがこう言ってくれたことは明記しておきたいところです。

  • 私より私のことを愛してくれてありがとう

このお手紙朗読に続いて、アンコール明けに歌ってくれた楽曲は次の通りです。

▽▽▽▽▽アンコール▽▽▽▽▽
24・『YES!最幸でしょ♡
25・『白い羽根
26・『ラララのピピピ』(モーニング娘。) 
27・『SAMSALA
28・『OK!生きまくっちゃえ』再

道重さんは、とても辛い経験であったことをお手紙で述べてくれたと同時に、それに加えて、ずっと不安であったけれども『YES!最幸でしょ♡』の歌詞をもらって、すごく救われたとも述べてくれます。

YES!最幸でしょ♡』の歌詞には…

そう、アンコール明けに歌ってくれた楽曲には、道重さんの状況がそのまま歌われたような歌詞が含まれていることに、今更ながら驚いた次第。

歌詞をもらって救われたという『YES!最幸でしょ♡』には、こんな歌詞が…

  • ♪真っ直ぐしか生きられない
  • ♪特別じゃなくちゃ嫌われちゃう

この部分に、どうしても、眼が引き寄せられますよね…

「変なところにこだわる自分が嫌だったし、周りから理解されないのも怖くてつらくて、不安」だったという道重さんが、それでも “救われた” というのは、次の部分であったと、ファンとしては、そう思いたいのだけど。

繰り返し、道重さんが救われたのは、この部分であって欲しいと思うのだけど…

  • ♪綺麗だったねって 綺麗だったよ
    ♪幸せすぎる思い出は
    ♪これから生きる全ての愛の実力になる
  • ♪君が私より“私”を愛してくれたかもです

最後に、『SAMSALA』で、「なんどでも出会おう」と強調し、自分に関わってくれたライブのスタッフがみんな天才であることを強調して、ソロになってからの代表曲を「一回だけじゃ、もったいないよね」と笑って、再度『OK!生きまくっちゃえ』を歌ってくれたから、だから、きっと、不安で辛かったことは、最後にファンのみんなからの愛を自覚することで救われたのだ… という、そういうストーリーで落着していれば良いなと、勝手にそう解釈してみたり。

23年間、ありがとうと、そして…

道重さん、13歳だった頃から、23年間、ずっと可愛くて、ありがとう。

記事の前半で記したように、すべては、あなたのおかげだったと、道重さんが今のハロプロを造ってくれたんだと、本当に、そう思います。すべての始まりは、あなたでした。ありがとうございます。

道重さんの不安が、最後の最後で救われていれば良いなと思うけれど、まずは、いったん、ゆっくり休んで、ファンのことなんて、たまに思い出すくらいで十分かも知れません。

道重さん、ありがとう。
ゆっくり休んでください。そして、ファンのあれこれ関係なく、どうか、どうか幸せな人生を。幸せな毎日を送ってください。

道重さゆみさん、どうか、ずっと幸せでいてくださいね。

(文=kogonil)

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