PINK CRES. メンバーが編集した公式メモリアル動画に去来する様々な想い

PINK CRES. の公式 YouTube チャンネルにメモリアルな動画が公開されている。なんと、メンバーの二瓶有加が編集したものだという。（動画URLで表示されるページの概要欄を要確認）

PINK CRES.の二瓶有加です！
(中略)
冗談はさておいて、私が編集したものなので、編集は素人レベルなのですが…
心を込めて作りました！！

PINK CRES.　公式チャンネル　PINK CRES. Memorial Movie【メモリアル】【ヒストリー】

動画は、およそ12分強で、メンバーたちのアーティスト写真からスタート。2016年の始動から、直近の2021年の活動までがコンパクトにまとめられている。

2016年は、オーディション合格の発表から、お披露目イベントを経て、武道館でのグループ名発表などのトピックが矢継ぎ早に触れられていく。ラジオレギュラー（ハロドラ）が始まったことや、10月のハロウィンイベントなども、それこそ煌びやかな思い出が短い時間で流れていく。

続く、2017年には海外ライブから横浜アリーナでのゲスト出演などがトピックとして飛び出すことになる。公式の YouTube チャンネルが開設したことや、１st アルバム（『crescendo』｜下までスクロール）のリリースからマレーシアでのJapan EXPO参戦、コットンクラブでのイベントにも触れられている。

この動画を見て、編集した二瓶の意図通り「そんなこともあったなあ」と感慨深いファンも多いのではないだろうか。とりわけ2017年は、海外での活動が大きく、国内でのライブやイベントを追ったファンも、なかなか海外まで皆勤で追い続けることが難しく、同様に一時期はアジアでの活動域を広げていた Berryz 工房を彷彿させるところもあって、切なく思い返す者が多いだろう。

2018年に入って、FCイベントやライブハウスでの様子が多くなってくる。２nd アルバム（『えとせとら』｜下までスクロール）もリリースし、いくつものMVが動画に取り込まれているが、多くは、そこでのメンバーたちの美しさに改めて驚かされるだろう。初となるライブツアーも、パシフィックヘブンでのイベントも、懐かしく思い出すファンも多いのではないだろうか。

そして、初めてのライブツアーが2018年になってからのことであることに、改めて驚かされる。始動した2016年から精力的なライブツアーを実施していれば、2021年での在り方も違ったのではないかと、そうファンが思ってしまうのは人情だが、コラボしていたアーティスト側の事情があったのかも知れないし、武道館や横アリのステージを踏んだことで、スタッフとしても PINK CRES. のツアーは大きなホールツアーをと狙っていた結果、動きが遅れたといった事情があったのかも知れない。

2019年には、『トウキョウ・コンフュージョン/宇宙の女は甘くない』（下までスクロール）のリリースイベントの模様からスタート。この楽曲に限らず、PINK CRES. の楽曲には、実に耳に残る スタイリッシュかつダンサブルな名曲が多いことはファンに周知されているが、MVでのコミカルさも含めて、PINK CRES. を代表する一曲として、この楽曲を挙げる者も多いだろう。また、2018年に続けて、MVでのメンバーたちの美しさにも、驚かされ続けることになる。2019年にも敢行したライブツアーから、TIF への参戦に恒例のハロウィンパーティーまで、すっかり恒例となったイベントが登場して、動画を見る者の心にも様々な想いが去来することになるだろう。

2020年には『ルーレット』（下までスクロール）を発売し、全国のレコード店をまわったことも記憶に新しい。その全国のレコード店にてリリースイベントが予告されながら、コロナの影響で、次々と予定が消えていったことも、ファンには切ない思い出となっているのではないだろうか。そのコロナ禍への対応として、大きな動きも取れなかった2020年の後半には３rd アルバム（『Soleil』）を発売して気を吐き、いろいろ自粛していたファンに意気を示してもくれることになった。

…が、伝えられる情報によれば、この年末から、メンバーの小林ひかると二瓶有加は、次の道を考え始めていたんだとのこと。よしんば、状況がどうあれ、このタイミングでの仕切り直しは避けられなかったのかも知れないが、繰り返し、コロナがなかったならばと、そう思うことを止められるファンは多くあるまい。そして今年、2021年の直近の様子まで動画は続く。M-line Special に参加して、同じ舞台を踏んだハロプロOG（ないしゲスト）メンバーとの集合写真を順次掲示して、そしてラストライブへ…　最後にツアーで回ったライブハウスやコンサート会場が列挙されて12分少々の動画は幕を閉じる。

華々しいスタートを切ったグループだったこと、その楽曲がどれをとっても名曲であったこと、ステージパフォーマンスのポテンシャルは今尚計り知れないこと、そして時折動画に差しはさまれるMVに明らかなように、三者三様に、実に美しい逸材揃いであったこと。…　今更、詮ないこと、仕方が無いこと、どうしようもないことではあるが、PINK CRES. は “実に惜しい” と多くのファンが改めてこの動画を見て実感したのではないだろうか。それは、PINK CRES. が秘めていたアーティストとしてのポテンシャルだけでなく、「最後にツアーで回ったライブハウスやコンサート会場が列挙」されるような、そんな想いを込めて動画を編集したのが、当のメンバーであったということ、したがって、メンバーたちにグループへの深い愛情があったこと、そのことが改めて感じられるからこそ。

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二瓶編集動画が公開された翌日になって、こんどは夏焼雅による専らプライベートな映像を元に編集された（もはやメンバーたちの個人的なものと言って良いような）動画が公開されることになる。

PINK CRES.リーダー夏焼雅です。
約５年間、私たちの応援ありがとうございました！
今まで、見せたことのなかった私たちのプライベート映像満載でこの動画を作ってみました！

PINK CRES.　公式チャンネル　【PINK CRES.】私たちの大切な思い出

そして予想されたとおり、解散当日、ラストライブの配信待機中に小林ひかる編集の楽曲中心（さらには貴重なリハーサル映像満載）の動画が公開される。

PINK CRES.の小林ひかるです。

今までPINK CRES.が発売してきた楽曲をリハーサル映像やライブ映像など色々と混ぜてお届けします

PINK CRES.　公式チャンネル　【MUSIC】PINK CRES.’S MUSIC【LOVE】

解散となる６月末日を前にしたタイミングで、PINK CRES. 公式 YouTube チャンネルに、メンバーが編集したメモリアル動画が続けて公開された。６月30日の（当初の告知｛20時｝から遅れて）21時から配信されるラストライブをもって、PINK CRES. は、華々しい５年弱の活動に幕を下ろす。

（文＝椿道茂高）