小片リサ、幻に終わったホールコンの告知から2年9カ月ぶりにサンシャイン噴水広場に凱旋

2022年10月26日にリリースされたオリジナルの 1st EP『どっち』、そのリリースイベントを精力的に展開する小片リサだが、10月27日の木曜日は、池袋のサンシャイン噴水広場で開催される運びとなった。

アイドルのリリースイベントの会場として “憧れ” の場所であるサンシャイン噴水広場は、この日の小片のリリイベ会場としては、単なる “憧れ” に止まらぬ特筆されるべき経緯があると言えるだろう。

小片リサが、ハロプロが好きでアイドルにあこがれていた小片リサが、グループのメンバーとしてサンシャイン噴水広場に立ってから、この日(2022.10.27)この場所に凱旋するまでに2年と9カ月を要することになった。

2年9カ月前、2020年1月16日、リリースイベントが開催されて、他のグループに比べて(その実力とポテンシャルを高く評価されながらも)大きな会場でのパフォーマンスの機会に恵まれなかった つばきファクトリーにサプライズでのホールツアー情報が解禁されたのが、ここサンシャイン噴水広場であった。予期せぬコロナ禍によって、この嬉しいお知らせは立ち消えとなるが、その後、つばきファクトリーは、2度の武道館公演季節ごとのホールコンサートツアーを順調に経験していくことになる。しかしながら、多くのファンにとって言うまでもないことだが、その武道館公演にも実現できたホールツアーにも、小片の姿を見ることはなかった。

そして現在(2022.10.27)ソロアーティストとして自分のオリジナル楽曲をリリースする小片は、あの日(2020.1.16)結局は立ち消えとなったホールツアーのお知らせに、他のメンバーと一緒になって涙した思い出の会場に、2年9カ月を経て戻ってきた。

それに先立つイベントで、サンシャイン噴水広場というメジャーな会場でのイベントの客入れを心配してのことか「お友達を2人連れて来て下さい!」と冗談混じりにアピールしていた小片だったが、蓋を開けてみれば、2回まわしのリリースイベントは、優先エリア入場券がいずれも早々にソールドアウトするほど。そこには、古くから(それこそハロプロ加入前から)のファンから最近になって小片を知ったファンまでが集い、平日の午後からのイベントだというのに、Twitterで “小片リサ” がトレンド入りする大盛況であったとのことだ。

グループに所属していた頃、コロナ禍前のリリイベ行脚の会場でのことだが、前説を担当した営業担当者から「秋葉原でビールケースの上で歌っていた頃から知っているんです」という口上で呼び込まれて眼を真っ赤にして登場してきたというエピソードもある愛らしい少女は、いろいろあったであろうあれこれを、ファンからは見えない様々を乗り越えて、今、大人のアーティストとして、池袋の伝説の会場に戻ってきた。

(文=椿道茂高)

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