浅倉樹々FCイベント2025~Promise~〔承前:イベントの流れに沿って〕
開演直前、客席から大コールです。
それも、”あさくらききさぁ~~ん♪” みたいなんじゃなくて、しっかりと文章になった形で、樹々ちゃんへの愛と感謝を語るコールです。これは、ステージに出て来てからの樹々ちゃん本人も、びっくりしたし嬉しかったと語ったほど。
開演前からの、そんな愛ある朗読劇のようなコールですが、会場の後ろの方から響いてきます。そして、前の方の客席から “誰が言ってるんだ?” とばかりに振り返ってコールの主を探そうとするような人が… いません。みんな、まっすぐ前を向いて、コールの主を探そうともせず、そして、そんな長文の愛情コールが終わったら、コール主を称えるかのように拍手が響きます、ランドマーク。
振り返って2015年、Berryz工房ラスト沖縄バスツアーのラストライブでは、開演前に感極まったように「ちなみ!ちなみ!ちなみ!ちなみ!ちなみ!」と叫ぶファンがいて、客席のどこからか「うっせーぞ、ボケ!」という怒声が飛んだのも懐かしい思い出ですが、そうした報告者の思い出とも対比して、樹々ちゃんラストイベントの開演前の風景が印象深い次第です。
先に『ブスにならない哲学』に託して、樹々ちゃんが研修生にすらなっていない時代の楽曲だとも述べましたが、1曲目は、いきなりの『I’m Lucky girl』(モーニング娘。)です。少々意外な印象もあったりしましたが、歌詞の「♪みんなに見られたい 輝けこの人生」みたいなところで、後述する樹々ちゃんの MC(「私のことを忘れないでね」)とも相まって、やはり、思い入れの深い楽曲をセレクトしてるのかな、と思います。
樹々ちゃんの楽曲セレクトにあたっての思い入れについて、あんまり入れ込んじゃうと、うっかりすると泣き崩れかねないため、そこらへんは、あまり深く考えずに、ただただライブを、樹々ちゃんの心地良い歌声で届けてくれるライブを楽しもうと、そう頑張った報告者でした。
とか思ってたら『女の園』(ハロプロ研修生)です。
… 私が初めて浅倉樹々ちゃんを認識したのは、2015年の有明、Berryz祭りでした。当時のハロプロ総出演でお送りした Berryz祭りの研修生パート、実は一番下手側でがんばってる美人さんに眼が止まったんですけども、その研修生は、後日、小片リサさんっていう名前だと判明します。ちょうどその反対側に、ちっちゃい身体で躍動する研修生がいたんですよね。
… もう10年前になるんですね。
オープニングの『I’m Lucky girl』から『女の園』へと2曲続けて、ここでご挨拶の MC です。
開演前の大コールに触れて、客席がみんな、ペンライトやグッズのTシャツで装備していることにも触れて、みんなが全力で準備してくれていると喜んだ樹々ちゃん「私も全力で行く準備できてるから♪」と。
続けて、℃-ute から『会いたい 会いたい 会いたいな』を。
個人的には、6人時代のイベントから9人時代のリリイベの印象が強い つばきファクトリーなので、℃-ute や Berryz工房のカバーには、いろんなものが蘇りますよね。だもんだから、関係者席のつばき現役組の顔を見たかったタイミングだけど、ステージの樹々ちゃんの躍動が、振り返って正面ステージから眼を離すことを許してくれません。
4曲めは、樹々ちゃんが大好きな Acid Black Cherry から『CRISIS』を。
5曲めは、これまでの他の公演でも比較的採用率の高かった Buono! から『ラナウェイトレイン』を。
この5曲めを終えたトークパートでは、「Acid Black Cherryさん、最後に歌えて良かった」と、ほんとに嬉しそうに告げてくれる樹々ちゃんですが、こちらとしては Buono! のセレクトから『ラナウェイトレイン』ってのが渋いところですよね。それでなくとも他の公演も含めて Buono! のセレクト率が高い樹々ちゃんですが、ここを持ってくるとは…
… って、「♪ぼくをひとりにしないで」的な歌詞については、1曲めの『I’m Lucky girl』の歌詞同様、うっかり深読みしちゃうと膝から崩れ落ちかねないので、ここは、”いやあ、樹々ちゃんってば、ほんとに Buono! 好きなんだから” とニコニコしているのが正解かと。
ここでのトークでは、先日の つばきファクトリーの記念日ライブが、生バンドを背負ったライブであったことに触れて(樹々ちゃんは関係者席で観覧していた模様)、客席からの “自分も(俺も、私も)行ったよ” との応答に「そうですよね、もう身内ですもんね」と。来年も つばきファクトリーの記念日ライブには客席から参戦するかもしれないと述べる樹々ちゃんに、客席の全員は、来年の つばきライブには、一年前から、先を争って申し込むことが確定的になりました。
冒頭でも触れた『ブスにならない哲学』を6曲めとして、続く7曲めには、スマイレージから『パン屋さんのアルバイト』が披露されます。往時のスマイレージの楽曲が、いかにも素晴らしいことを、こういう機会に、何周も遅れて認識して困惑している報告者ですが、このスマイレージ曲のタイミングで、舞台袖からカゴを受け取って、樹々ちゃんは客席へサインボールを投げ込みます。
ほぼ PA 前という絶望的な席次だった報告者はともかく、それでも客席の中ほどまでに届く強肩樹々ちゃん(ラストには、グリーンのサインボールを客席の前の方にも投げ入れるバランス配慮樹々ちゃん)でしたよ。
続いては、冒頭でも触れた通り、激しい一流れのなかで「♪こんな私を」ってコロコロした樹々ちゃんの声が、勇ましい旋律の中を突き抜けて届いてくる『一丁目ロック!』です。
かつて、同期の谷本安美ちゃんについて、こんな記事(「つばきファクトリー 谷本安美、ハロプロ史上初の『My Days for You』も飛び出した「人柄」で歌うバースデーイベント2021」)を投稿したこともありますが、ほんまに、名曲って、楽曲それ自体が素晴らしい一方で、歌い手次第で、ほんとに異なる表情を見せてくれますよね。わたくし、ベリヲタであるからこそ、『一丁目』の樹々ちゃんによる色合いの違いに腰を抜かしている次第です。と、同時に、かの名曲を、ここまで自分の色で奏でる樹々ちゃんは… やっぱり、惜しいよね。
何度も言って、ごめんね。
続けての楽曲は「しっとりした曲なので」と、客席に着席を促します、樹々ちゃん。
その “しっとりした曲” とは、9曲め『足りないもの埋めてゆく旅』(つばきファクトリー)と、10曲め『forever you』(ZARD)です。
つばきの『足りないもの』については言うまでもないとして、是非とも、ZARD の『forever you』については歌詞検索してみてください。樹々ちゃんが、このステージを最後に芸能活動にいったん幕を下ろす樹々ちゃんが、歌う曲として、この報告者は論評の言葉を持ちません。現在の視点から過去を振り返って “いろいろ迷惑かけた” であるとか、そうした過去の振り返りを踏まえて “もう迷わない 今が幸せだから” とか、これらの歌詞を樹々ちゃんの現在と重ね合わせて、いろいろ深読みすることは、樹々ちゃんのファンとしての愛情が深ければ深いほど危険かと思います。ただただ、是非とも『forever you』については歌詞検索してみてください。報告者には、浅倉樹々さんのセレクトの見事さを称えるだけで、精一杯です。
… と、ここで樹々ちゃん、舞台袖を見て驚いています。
この日のラストイベントには、事前に参加者へ、大きさを指定した上で、しっかりカードに樹々ちゃんへのラストメッセージを準備して来るべしとの案内がありました。そのメッセージを冊子にして樹々ちゃんにお届け… するための、サプライズのプレゼンターとして山岸理子ちゃんが登場します。
理子ちゃん曰く「わたしも一週間前に言われた」のだとか。
いろいろ忙しい山岸さん、それでも樹々ちゃんのラストイベントだけは見届けたかったから、この日(3/20)だけはスケジュールを空けてくださいとマネージャーさんにお願いしていたところ、ゲストプレゼンターとして壇上に上げられてしまったという顛末です。樹々ちゃんも驚いていましたが、客席も大喜びで、これに対して理子ちゃん「今日は樹々が主役だから」という趣旨のことを言葉を変えて数回、短い登場時間の内に何度も言う羽目になりました。なんか、全部ひっくるめて、こんなにも微笑ましいサプライズは前代未聞ではなかったかと。
理子ちゃんを見送って、すこしゆっくり、樹々ちゃんがお話をしてくれます。その内容は…
- ハロプロが私にとってのゴールだと思ってた。
でも、新しい道が見つかりました。人生って、わからないものですねえ…
- 2014年に研修生になった頃は、誰も私のこと知らなくて、同じ研修生でも「はまちゃ~ん!」とか、「みなみな~~!」とか客席からコールがあって、うらやましかった。
けど、今では、こんなに一杯のピンクが私を応援してくれるようになりました♪
樹々ちゃん、仲良くなる前から浜浦さんのことは意識していた模様です
- もうこれが終わったら会えなくなるけど、ワンチャン、犬を飼ってる方は、もしかしたら、そのワンちゃんを介して会えるかもしれませんね♪
みなさんの愛犬を綺麗に刈らせてもらいます♪
そして、そうした楽曲披露とトークを経て、樹々ちゃんは、こんなことを言います。
- 私のこと忘れないでね。覚えていてね。
… って。
これ、わたくしの報告の仕方が悪いせいで、いかにもエモーショナルな感じでしょ?
でも、浅倉さんところの樹々ちゃん、こうトークしたうえで、晴れ晴れと「じゃあ、あと2曲、盛り上がって行こう!」と、それまで着席していた客席に向かって立ち上がることを促します。
樹々ちゃん見事です。
ここまでエモーショナルな内容を十全に客席に語り伝えた上で、その上で、明るく、元気に、樹々ちゃんらしく「じゃあ、あと2曲、盛り上がって行こう!」って。
ラストのイベントにあたってエモーショナルなトークをすることも、あるいは、明るく前向きにエネルギッシュなステージを展開することも、それぞれ一方だけならば、多くのメンバーにとって、むしろ容易いことかも知れません。しかし、その双方を、それぞれの色合いを薄めることなく共存させることができるのは、それこそ、熟練のお姉さま方じゃないと難しいのではないかと思います。樹々ちゃん… やっぱり(ごめんなさい、もう言いません)
その盛り上がって行こうと煽られた最後の2曲は『泣き虫少年』(Buono!)と『ハッピークラッカー』(つばきファクトリー)です。ええ、明るい楽曲こそ泣ける、ハロプロのエッセンスですよね。
この2曲を歌い終えて、「大好きーー」とか「忘れないでねーー」とか言いながら下手から裏に引っ込む樹々ちゃんですが、当然、それで終わりだなんて客席が許しません。それこそ横浜のベイエリアを揺るがす「きっきちゃん!」コールが響きます。
そのコールに応えて、ちょこっと出て来た浅倉樹々さん、「ありがとう」との感謝のご挨拶をして、やっぱり下手側から引っ込みます。
イベントの最後はお見送り会。
樹々ちゃんは、少なくとも報告者については、ちゃんと眼を合わせて私の発言に(しっかり意味を踏まえた上での)応答を返してくれたので、きっと、多くの深い樹々ちゃんファンの皆さん一人一人に、きちんとお見送りの会話をしてくれたものと思われます。
浅倉樹々さんの、人生の次のステージを遠くから
さっきもリンクしましたけども、つばきファクトリーが結成されてから、ようやく実現した初めてのリリースイベントで(レポはこちら → 立川立飛)お客さんが来てくれるかどうか心配で泣いていた樹々ちゃん。
応援企画の何回目か品川のイベントくらいから、握手会を開催して、初期の頃はメンバー全員が並んで流しの握手でもずいぶんと時間に余裕があって、けっこうメンバーと意味のある会話が可能だった つばきファクトリー。ちゃんと会話ができちゃうことに甘えて、それまでモーニングでも、℃-ute でも、Berryz工房でも、握手会の消化不良具合には慣れていたはずなのに、つばきファクトリーでは調子に乗っちゃって、ある時、樹々ちゃんに「お話ししたいことが、いっぱいあるんだよ」って言ってしまいます。ヲタ失格です。でも、そしたら樹々ちゃんは、「じゃあ、個別握手会とか?」って嬉しそうに応えてくれました。
後日、実現した個別握手会で樹々ちゃんのブースに入ったら、「見えてましたよ。ふふふふ」って笑ってくれましたね。
腰の故障から復帰して、2019年の末だったか、復帰祝いのソロトークイベントを開催して、そのイベントのお見送りで、「頑固な樹々ちゃんも好きですよ」とお伝えしたところ、びっくりしたような顔をして、こっちを見ていましたね。
はい、上の数ブロック、実はこの35倍くらい書いてから削りました。
10年という時間は、短いのか長いのかは軽々に判断できませんが、つばきファクトリーのリリイベから個別まで、浅倉樹々ちゃんについては、(知人の樹々ちゃん専心ヲタに比べて)しっかりと樹々ちゃんを追っていたとは言えない報告者にも、ほんとに可愛らしい思い出がたくさんあります。
樹々ちゃんは、これからは別の新しい道を歩みます。
樹々ちゃんが、こうして、しっかりと活動の区切りを入れてくれたからには、わたしも、ちゃんと気持ちに区切りを入れて、これからのトリマーとしての活躍を、遠くから応援するべきでしょう。
でも、やっぱり、もう少しアイドル浅倉さんを惜しむ気持ちを愛でさせてください。ちゃんと、いつか必ず、”これまで、ありがとう” という言葉を、心を偽ることなく、素直に言えるようになりますから、樹々ちゃんに倣って。ごめんね。
“これまでの活動に心からの感謝と、これからの人生にたくさんの幸せが訪れることを願っています。お疲れさまでした、そして、ありがとう!“
“これまで努力を重ね、多くの人を魅了してきたあなたなら、どんな未来もきっと素晴らしいものになるはずです。どうかこれからも、自分らしく輝き続けてください。“
そんな風に、自分の気持ちを偽らずに、いつか必ず言えるようになりますから。

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