活動停止10年後の楽しさという大いなる謎、Berryz工房スッペシャルライブ ~HAPPY! Stand Up~

Berryz工房スッペシャルライブ ~HAPPY! Stand Up~
怒涛の盛り上がりからアンコールまで

15・『世の中薔薇色

2012年のアルバム曲。昼公演で雅ちゃんが「難しすぎ」として2番の歌詞を若干乱してしまった(しっかり夜公演ではリカバーしていた)一曲ですが…

その旋律の明るさといい、歌詞の前向きさといい、「世の中薔薇色」というフレーズのセレクトといい、楽しすぎて明るすぎて、まことに Berryz工房らしい、徹頭徹尾、陽気で明るく晴れ晴れとした楽曲です。… だからこそ泣けるってことも含みつつ、ほんとうに “らしい” 楽曲で、茉麻の元気さも、雅ちゃんの嬉し気な笑顔も、熊井ちゃんの汗も、すべてが、この楽曲の旋律に重なるようで、心から素晴らしい楽曲だよね。

16・『一丁目ロック!』 

あまりにも鉄板すぎるから、けっこう意外なんだけど2011年の(もっと前かと思ってた)楽曲ですが、まじめに大盛り上がりです。

言うまでもなく「♪うぉううぉうお~~~!」なる客席からの大音量のコールが強めの印象なんですけど、『一丁目ロック』という曲名の通り、歌詞に歌われる内容も、お馴染みの横町の通りの風景というか、うちらの地元のローカルな情景でしかないというのに、どうして、こうも大迫力で盛り上がるのか。改めて不思議です。

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ここでライブ本編は終了で、アンコールへ。

アンコールを要求するコールは、もちろん「ベリーズいくべ!」なわけですが、昼公演では、コール開始当初は若干乱れたコールが徐々に収束していき、夜公演では開始すぐのタイミングから、ちゃんと、きっちり足並みそろっていたあたり、なんか、やっぱり現場の醍醐味を感じるところです。

17・『スッペシャル ジェネレ~ション

Berryz工房の6枚目のシングル。2005年です。「♪いけぶくろをすぎたって」前後、片足だけで内側を蹴り上げながら、スペシウム光線を放っているかのような、あの振り付けが、やはり大好物であるということで。

って、アンコールで登場してきたメンバーが縦一列に並んだ瞬間から、まだ会場の照明も落ちたまんま、みんな、「スッ!」って叫ぶ準備をしましたよね。

18・『友情 純情 oh 青春

スペジェネを終えて、メンバーごとに終わりのご挨拶(当記事2ページめ参照)を経て、ラストは、なんか、往年のBerryz工房のホールコンであるかのように、この曲で盛り上がって締めです。昼公演は初対面ってことで準備してなかったファンたちが、夜公演では、然るところで、ちゃんとタオルを投げ上げていて、様式美としても完成されたところです。

「ありがとう」の感謝の代わりに

嬉しい楽しい笑顔のまんま、ステージも客席も笑顔のまんま、メンバーたちが引き上げて、「Berryz最高!」からのエンジョイ三唱からの「おつかれさまあさ」からのエンジョイ三唱を挟んで「おやすみやび」を最後にエンジョイ三唱で〆て、これにて Berryz工房のライブの終演です。

ここでレポを〆るにあたって、活動停止後10年を経て、今尚、客席のファンに笑顔を見せてくれる須藤茉麻さんの、夏焼雅さんの、熊井友理奈さんの姿勢に感謝を述べ、ファンであった喜びを記して終えるのが様式的に美しいかと思うんですが、それは、過去、当サイトに投稿してきたいくつものレポで繰り返したところなので、ここでは、やっぱり一つの謎を指摘しておきたいところです。

この記事では、途中のMCも含め、かなりな長文として、2025年5月10日の Berryz工房ライブの全容を記述してきました。それは、報告者自身がその原因を把握できていない謎の答えが見つかるかもしれないと思ったからなんですね。その謎とは、なんでまた、こんなにBerryz工房のステージって楽しいのか、っていう謎です。

ハロコンやひなフェス、その他の現役グループの定期的なライブツアーでのように、その都度、新曲があるわけでも、別グループのカバー曲やシャッフル曲なんかがあるわけではありません。どこまでも、慣れ親しんだBerryz楽曲が繰り返されるだけ。… なのに、どうして、こんなに楽しいのか。かくも将来に不安がある昨今なのに、個人的にも心配事がないわけではないのに、なのに、どうして、こんなにも Berryz工房のイベントは楽しいのか

現場でベリヲタ知人たちとの再会も、客席の見事なコールもフリコピも、いかにも往時を再現しているから?
須藤茉麻さん、どこまでも母としての鷹揚さの一方で、照れ隠しと美しい白い肌が光り輝いているから?
夏焼雅さん、年を経るにつれて、むしろどんどん可愛さが増していて、ステージ上の一言の無邪気さが現役時代以上に明らかだから?
熊井友理奈さん、まことに女神様であって、56億7千万年後では遅いからと、先走って救済しに来てくれた菩薩様のようだから?

いや、それぞれ部分的に妥当ではあっても、Berryz工房ライブの楽しさは、それに尽きるものではないようにも思います。
活動停止から10年。今尚、こんなにも素晴らしく楽しいライブを開催してくれる Berryz工房、その楽しさの秘密に迫るには、まだあと10年はかかりそうですね。

(文=kogonil)

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